グレエゾオン

奈良県の政治と経済の情報屋

天川村の温泉利権

「みずはの湯」と「天の川温泉」のホームページを見ればわかることなのだが、両方とも王寺町の「谷林業株式会社」が運営を行なっている。また吉野町の津風呂湖にある温泉施設も登記簿を調べてみると谷林業が所有しているが、稼働はさせていない。王寺町のとある森で若い人にウケそうなコンセプトを打ち出して自分探し中の大学生には大人気だが、田舎の農家でがっつり商売をやっている人たちからは、谷林業の評判は悪い。理念を撒き散らしては結局その後の進展がなくて時間のムダになるという。そう考えてみると天川村の温泉たちに掲げる理念もよくわからない。温泉に入りに来る人たちからすれば小難しい理想なんてどうでもよくて、ただ「温泉が気持ちいい」という体験が欲しいだけなのである。ちなみに「洞川温泉」は村営。

五條市のローカルヤンキー

五條市の中卒ローカルヤンキーと関わる機会があるのだが、いまの時代、逆に頑張れよと背中を押したくなるくらい気持ち良いほどの不良である。未成年でタバコはもちろん、無免許運転、刺青の検討など枚挙にいとまがない。窓から叫んだり壁を殴りまくったり手のつけようがないが、ドカタの仕事は頑張っていて、挨拶もしっかりしていてすごく好感が持てる。彼らは田園という地名のところに住んでいるらしい。地域の産業が衰退すれば頭の良い人材は都市へ流出し、残されたローカルヤンキーだけが市議会議員と癒着した土建屋のもとで公共インフラを整備し続ける。働き口が安定しているため不良は気兼ねなく暴れられる。彼らを雇う土建屋、その土建屋に仕事を発注する議員。彼らがマトモであれば若者たちは人生を棒に振るかもしれないような危険なことに手を染めずに済んだのだろうか。

近鉄南大阪線のヤバさ

友人から聞いた話なので真相は読者自身で確かめて欲しいのだが、近鉄南大阪線大阪線橿原線と比べてかなり乗客の民度が低いらしい。筆者は電車に乗るのが苦手なので調査不可。羽曳野市と富田林市は外国人によるバイクなどの窃盗が多いことは、古市に住む祖父から聞いたことがある。友人は奈良市のほうから橿原神宮前駅で乗り換えて高田市駅で降りる帰宅ルートなのだが、そこの区間には何があるのだろう。謎は深まるばかりである。

黒滝村のコンニャク屋にはいつも美人がいる

あくまで筆者の印象なので鵜呑みにしないでほしい。またお店の人に迷惑をかける行為は絶対やめましょう。

筆者は子どもの頃から家族旅行にて天川村で川遊びをしたり温泉に入ったりしていたのだが、両親が「こんにゃくセンター」と呼んでいる串こんにゃく屋さんが黒滝村にある。ピリ辛で歯応えのある黒滝の串コン(1本80円)を食べてしまえば最期、他の串コンが食べられなくなってしまうほどウマい。道の駅の串コンもおそらく同じものだと思うが、こんにゃくセンターは道の駅よりもう少し北にある。お店でコンニャクを売っているお姉さんがメチャクチャ美人だったのをよく覚えている。青年になってからバイクに乗ってひとりで訪れた時、子どもの頃に見たお姉さんとはまた別の人が働いていて、その人もメチャクチャ美人だった。こんなド田舎でなぜこんなことが起こるのか。不思議である。

ちなみに下市町から黒滝村に向かうグネグネした坂道の南に向かって左側のあるところに、明らかに場違いな、トロピカルな植物が列になって植えられている。誰がなんの目的で植えたのか、気になってしょうがない。

電線専門のキコリという存在

ド田舎の配電線には木の枝が成長してかぶさってしまうことがよくある。関西電力はこのような案件が発生する度に山の所有者(ヤマヌシ)にお金を払って木を切る許可を得て、林業従事者(ヤマイキ)に依頼して木を切ってもらう。木が切られたあと、ヤマヌシは新しい木を植えてたっぷり肥料を与える。こうして雇用が生まれるのである。ド田舎の国道にはドでかい柵みたいなものがこさえてあるが、土砂崩れ防止のためだけではないのかもしれない。関西電力の敵は自然だけではない。

大淀町と吉野町の合併話

平成の大合併の際、大淀町吉野町を合併しようという話があり、住民投票が行われたが結局は白紙になった。地元の人によると大淀町の住民が猛反対したのだとか。大淀町のほうがお金を持っていて、水道代が少しだけ安かったことが理由らしい。観光資源の面では吉野町のほうが圧倒的に有利なはずだが、どうもそうではないらしく、桜の季節以外は吉野山はすっからかんとのこと。筆者が吉野山に行き始めたのはコロナが始まってからだったので盲点だったが、確かに観光資源としては吉野山は弱いということがわかった。それにしても水道代ごときで猛反対する大淀町住民たちの器の小ささに疑問符を付けるべきか、水道代の支出をみくびっている自分はまだまだ生活者として甘いということなのか。